ラクトフェリンの魔法・ダイエットと美容効果
ラクトフェリンは魔法のタンパク質といえるかもしれません。いろいろなことがらに効果をあらわします。ここではラクトフェリンの魔法、ラクトフェリンのダイエットと美容の効果について学びます。
母乳に特に初乳に多く含まれるラクトフェリンと呼ばれるタンパク質は、生まれたばかりで抵抗力の弱い赤ちゃんを守る働きを持っています。赤ちゃんを守るぐらいですから、大人にも効果的です。そしてラクトフェリンの効果として注目されているのが、ダイエット効果と美容効果です。
ラクトフェリンのダイエット効果は、研究によって確認されています。３５歳から６０歳の成人１２人を対象に行った実験によると、腸で溶けるように製剤化したラクトフェリンを一日３００mg、それを2ヶ月間経口摂取した後、腹囲と腹部の脂肪面積の変化を測定したところ、内臓脂肪面積は平均２２％、腹囲は４％減少したことが確認されました。
また、ラクトフェリンと美容の関係ですが、加齢とともに免疫力は低下していきます。免疫力の低下とともに、健康が損なわれたり、病気になったり、肌のトラブルも増えてきます。
免疫力の低下や老化は２０代からスタートし、免疫力は４０代でそのピーク時の５０％、７０代では１０％になると言われています。
また、ストレス、運動不足、食生活などによっても免疫力は衰えていきます。
そこで、免疫力を強化する必要があります。それがまた美容にもつながるからです。
ラクトフェリンは、免疫力を整え、有害な細菌からからだを守る働きを持っています。ですから、ラクトフェリンの摂取は美容にも良いことが分かります。
ラクトフェリンの弱点
ラクトフェリンはダイエットをはじめ、美容にも、そしてその他のたくさんの機能を持つ魔法の成分と言えますが、そんなラクトフェリンにも弱点があります。
ラクトフェリンの弱点とは、熱と酸に弱いところです。
ラクトフェリンは生きて腸まで届くことが大変難しいと言われています。
ですから、ただラクトフェリンがそのサプリや食品に入っているということだけでは効果を発揮するわけではないのです。
しかし、今日、研究の成果によってラクトフェリンが腸まで届くように加工する技術が開発されています。
ですから、ラクトフェリン配合のサプリや食品を購入する場合は、しっかりとその製品が腸までラクトフェリンが届くように加工されているかをチェックしておく必要があります。
ラクトフェリンと美容の関係
ラクトフェリンの機能のひとつに、有害金属物質の無毒化があります。過剰に発生した活性化酸素は細胞を酸化、すなわちサビさせます。これが老化ですから、過剰な活性化酸素の発生を抑えることによって老化は抑止されて、美しい、健康な肌を保つことができるのです。
ラクトフェリンの効果は他の成分と比較しても明らかになります。
細胞の酸化を防ぐといわれている成分には、ビタミンＡ、ビタミンＣ、ビタミンＥ、カロチノイド、αリボ酸、カテキン、アントシアニン（ブルーベリー）などがあり、これらの成分を含んだ抗酸化のサプリもたくさん出ています。しかし、これらの成分は、活性化酸素に酸化される、身代わりの機能によって酸化を防ぐというものなのです。
しかし、ラクトフェリンはそのようなタイプのものではなく、活性化酸素が発生する前に体内の金属物質無毒化をする受動的な機能ではなく、能動的、攻撃的な機能を発揮するのです。このアプローチのために、ラクトフェリンはたいへん注目されているのです。