ラクトフェリンはダイエットにいいの?
最近、ラクトフェリンがダイエットに良いということをよく聞きます。
どうしてラクトフェリンはダイエットに良いのでしょうか?
ラクトフェリンがダイエットに良い理由を見たいと思います。
1939年にラクトフェリンは、スウェーデンの学者によって「牛乳の赤いタンパク質として発見されました。ラクトフェリンは人間を含むほ乳類の乳、分泌液、そして成熟好中球の顆粒に含まれる分子量がだいたい8万ダルトンのタンパク質です。ラクトフェリンは、鉄の持つ属性と妥協し、それを飼いならすように生まれた古い起源を持つタンパク質です。
ラクトフェリンはほ乳類の乳、粘膜を覆う粘液に含まれています。とくに人間の赤ちゃんが生まれたすぐ後に摂取するお乳にたくさん含まれています。ラクトフェリンを赤ちゃんはお母さんのお乳から一日当たり7から10グラムも摂取するのです。人間は生まれたばかりのとき、最もラクトフェリンに依存している動物ということができるでしょう。
このことは同時に、ラクトフェリンが何らかの効能、また機能を持っていることを示しています。
そしてラクトフェリンにヒトの内臓脂肪低減の効果があることが、ライオン株式会社研究開発本部が、京都府立医科大学・西野輔翼教授、国立がんセンター研究所・飯郷正明室長との共同研究によって確認しました。
他にラクトフェリンは免疫を高める効果、痛みを和らげる効果、精神障害を改善する効果などがあることが発見されています。
ラクトフェリンでメタボ対策・ダイエット
厚生労働省の調査によると、日本のメタボリック症候群の該当者数は40歳から74歳までの対象人口およそ5700万人に対しておよそ940万人、約16%、100人につき16人がメタボリック症候群該当者であるという結果が出ています。
さらに、メタボリック症候群予備軍を合わせると、おおよそ1960万人、実に34%、3人に1人であるという結果が出ています。
メタボリック症候群とは内臓脂肪が蓄積されることによって、さまざまな病気が引き起こされた状態のことです。
ということは、ラクトフェリンが内臓脂肪の低減効果を発揮するという研究結果が出たのですから、ラクトフェリンはメタボリック症候群対策に、またダイエットに効果があるということを示しています。
さて、ラクトフェリンがダイエットに、またメタボ対策に効果があることが分かりましたが、一日どれぐらい摂取すればよいのでしょうか?
ラクトフェリンの摂取量ですが、現在のところはっきりとはどれくらい摂取すれば、どれほどの効果を発揮するのかということは分かっていません。
今のところ過剰摂取による大きな副作用や害などは報告されていませんが、過剰摂取によって腸の働きが活発になり、ガスが出やすくなります。
サプリメントとして販売しているメーカーでは、一日だいたい100〜300ミリグラムを目安としているようです。
腸溶性ラクトフェリン
ラクトフェリンの弱点は熱に弱いことです。また、酵素や酸によって分解されやすいという性質を併せ持っています。
生まれてまもない赤ちゃんは胃の機能がまだ十分発達していないため、ラクトフェリンはそのまま腸まで届きます。ところが成人の場合、ラクトフェリンを摂っても、ほとんどが胃で溶けてしまうので、腸に届きません。これでは効果を発揮しません。
胃の中でのラクトフェリンの半減期は7、8分だそうです。食べ物は約2時間胃の中に残りますから、消化されたものが小腸に流れていく頃には溶質は10000分の一以下しか残りません。
また、お腹がすいたときにラクトフェリンを飲むと溶質はあまり分解を受けないで腸に達することが確認されています。
そこで腸溶性ラクトフェリンの登場となります。このように熱に弱く、酵素や酸によって分解されやすいラクトフェリンですが、その効用を最大限に発揮するために腸溶性ラクトフェリンが開発されました。腸溶性ラクトフェリンは胃で分解されないために、腸まで届いて効果を発揮します。